代表メッセージが更新されました
2021.08.14
■コロナ禍の祭調査結果からみえるこれからの祭について
(マツリズム代表理事・マツリテーター 大原 学)
これまでも人口減少や高齢化に伴い、「祭が失われる」という危機感のある祭りの担い手・地域は多くありましたが、今回の調査結果は、祭に参加されていた方もそうではない方も、新型コロナを機に、祭が失われていく危機を感じたものと捉えています。
一方で、コロナ禍で大声・密集・密接が禁じられた反動もあり、私たち日本人にとっての「祭りの価値」が見直されているとも感じています。調査の中で「コロナ後には祭りに参加したいと思う人が増えた」ことは、季節感のない日常の対極にある存在である非日常の象徴である祭の価値の証明でもあります。祭は日本人の生きる歓びそのものだと思います。
また、地域単位での祭りは中止になったものの、厳かに神事のみを執り行う形となったことで、願いや祈りといった「祭りの本質」を知る機会となったり、工夫してなんとか祭りを開催しようと試みる中で、自分たちにとって祭は何なのかを考える機会が増えた2020年度だったとも改めて感じました。
私たちマツリズムは「祭りの力で人と町を元気に」をモットーに活動しており、今後も社会変化の大きい中、祭りを通じて失くしてはいけない大切なものを明らかにし、地域や人の一助になるような活動を実現していけたらと考えています。
コロナ禍の祭調査内容:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000023777.html