マツリズム

【レポート】釜石まつり応援オンラインイベント

2020.12.15
毎年10月第3日曜日を含む金・土・日に岩手県釜石市で行われる釜石まつり。古くから伝わる尾崎神社祭典と山神社祭典(釜石製鐵所の守護神社の祭り)が合同となり、昭和42年から「釜石まつり」となった経緯を持ちます。令和2年度は新型コロナウイルスの影響を受け、神事のみの縮小開催となってしまいましたが、普段は知る事が出来ない釜石まつりの魅力を祭りの担い手さん達から直接学んだり、参加者同士の交流を通じて「釜石まつりの未来」を共に考える機会を通して、釜石まつりを応援しようと「釜石まつり応援オンラインイベント」を開催しました。

日時:令和2年10月25日(日)13:00~17:00
主催:一般社団法人マツリズム
後援:釜石市
協力:(株)パソナ東北創生
方法:オンライン配信
イベントURL:https://peraichi.com/landing_pages/view/kamaishi
ゲスト団体:釜石虎舞連合会 尾崎青友会(台村虎舞) 東前青年会(東前太神楽)平田青虎会 只越町虎舞保存会 錦町青年会 尾崎神社輿衆会

イベントの流れ

1.釜石まつり大解剖!~祭りの担い手から釜石まつりの魅力を学ぶ~
  マツリズム挨拶/イベント趣旨説明・前半対談(3団体)・後半対談(3団体)
2.おいしい釜石~釜石の美味しい味覚をご紹介~
  パソナ東北創生 戸塚絵里子さん 
3.釜石まつり交流イベント~これからの釜石まつり~
  過去の釜石まつりの映像視聴/メッセージ紹介/輿衆会の方々と過去の参加者の対談

1.『釜石まつり大解剖!』~祭りの担い手から釜石祭りの魅力を学ぶ~

 最初のイベントである『釜石まつり大解剖!』では、東京と釜石の二拠点をオンラインで繋ぎ、はじめに東京のマツリズム代表大原から今回の企画の趣旨やマツリズムの活動紹介など挨拶をさせて頂きました。
 続いて、釜石市商工観光課の中田さんより、「今年の釜石まつりは新型コロナウイルス感染防止のため中止になってしまったのですが、このままでは終わらせたくない想いのもと、今回のイベントの開催に至りました」という今回の企画の経緯をお話し頂きました。
 その後、釜石まつりの担い手である6つの伝統芸能団体の方々(虎舞5団体、神楽1団体)をゲストにお招きし、マツリズム代表大原と対談形式で語り合いました。それぞれの団体の特徴ややりがいなど、普段は中々聞くことが出来ないお話を聞くことができ、中でも「虎舞の活動をする上での楽しさ」という質問に対して、錦町青年会の熊谷さんの「祭りの後に行われるかさこわし(打ち上げのこと)で、みんなでお酒を飲みながら思い出話をする」という回答は、祭りの醍醐味を感じられました。

各虎舞・神楽の団体の特徴・歴史について学びます

2.おいしい釜石~釜石の美味しい味覚をご紹介~

 2部の『おいしい釜石』では、パソナ東北創生の戸塚絵梨子さんご協力のもと、釜石の美味しい食べ物を紹介しました!これからが旬の牡蠣や、甲子地区で製造される甲子柿、そして釜石祭りには欠かせない地酒『浜千鳥』など、釜石の食の魅力を発信しました!

祭りと食は切っても切り離せません

3.釜石まつり交流イベント~これからの釜石まつり~

 最後のイベントである『釜石まつり交流イベント』では、尾崎神社の神輿の担ぎ手である輿衆会の会長である川畑さん、副会長の平野さん、四宮さんに登場して頂きました。最初のイベントに引き続き大原が司会を務め、過去に釜石まつりに参加した学生との交流を行いました。また、私インターン藤井も2019年度の参加者として参加させて頂きました。

 まず初めに、過去の釜石まつりの映像を視聴し、釜石まつりの思い出をみんなで振り返り、過去の参加者の応援メッセージの紹介では、外の人から見た釜石まつりの良さも伝えることが出来ました。そして対談の時間では、コロナ禍で中止になってしまった釜石まつりの現状、そしてこれからについてお互い熱く語り合い、私の「外部の人間が祭りに参加することに対してはどう思うか?」という質問に対し、川畑さんが「市外の方であっても真摯に神輿を担いでくれる方なら誰でも良い」というのが印象的で、これからもどの祭りに対しても真摯な気持ちで取り組んでいこうと改めて感じました。

釜石まつりの神輿の担ぎ手の想いを伺いました

編集後記

マツリズム 学生インターン 藤井大地

 今回の釜石まつり応援オンラインイベントでは、実際に伝統芸能を披露する虎舞、神楽の方々と、神輿の担ぎ手である輿衆会の方々といった「釜石まつりの担い手」の方々のお話を聞くことができ、実際に担い手のやりがい、楽しさなども知ることが出来ました。そして、祭りが中止になってしまったことに対する悲しさ、寂しさも感じました。
 また、イベント終了後に輿衆会会長の川畑さんから「新型コロナウイルスの影響で、これまでの外との繋がりが縁遠くなってしまうかもしれない中、このイベントは希望の光が見えたように感じられた」といったご感想を頂きました。
 今回のイベントにご協力頂いた方とのご縁に感謝し、新型コロナウイルスが収束し釜石まつりが再開した暁には、今年の悲しさ、寂しさをエネルギーに変えて、過去最高の盛り上がりをみせる釜石まつりになることを願っています。